寄り道の世界線調整

学びには時間と金がかかる

「精神科ER」を読んで考えたこと

「精神科ER緊急救命室」という本を読んでいる。

精神科医の視点から、緊急搬送されてくる患者のことがリアルに描かれている。

2006年に出版された本なので、今から15年ほど昔の話である。

 

精神科の緊急病棟のある病院には、興奮状態の患者が運ばれてくる。警察が連れてきたり、救急搬送されたり、様々なパターンがあるのだろう。

自分が興奮状態の患者と対面した時、いったいどのような状態になるのだろうか。心理士を目指している以上、そのような機会は絶対にやってくるだろう。いつだって平和に過ごしたいけど、しんどい状況に遭遇する機会は絶対にある。予想以上に頻繁にあるのかもしれない。

まだ、本を読んで想像してみることしかできない。それか、今までの人生で遭遇した時の状況を思い出して考えてみることしかできない。慣れなのだろうか、経験だろうか。慣れてしまうのだろうか、でもそんな状況に遭遇した時に心が動かない心理士にはなりたくないな、と思う。

ひたすら寄り添う、とか、言葉では出てくるけど、果たして自分にどれだけできるだろう。自分の心の健康を守りながら、冷静に穏やかに乗り越えることはできるのだろうか。

 

不安がたくさんある。仮に病院勤務になったとして、看護師さんや周りのスタッフの人とうまくやっていくことはできるのだろうか。

看護師になった友人が何人もいる。みな、職場の人間関係に悩んで苦しんで辞めたり転職したりしている。組織で働くということは、組織に順応する必要がある。心理士は人数が少ない。一人職場の可能性もある。将来心理士として働くことになった時、所属組織にうまく順応するためにはどうしたらいいんだろう。前職ではうまく溶け込めたと思う。でも、ルールも組織風土も異なる、全然違う業種に飛び込んだ時に果たしてどうなるか。心理士だけの狭い世界に閉じこもってしまうのはよくないと思う。心理士界隈と世間の感覚はずいぶんかけ離れているなと思う。まだTwitterでしか心理士界隈は覗いてないけど。世間の常識は心理士の常識ではなくて、心理士の常識は世間に一切浸透していない。

自分の経験があまりにも少なくて、大学院にもまだ行ってないから、あれこれ想像して考えることしかできないけど、とにかく世間の一般常識として存在している感覚は失わないようにしたい。心理学と関係ないところにいる友人たちとの関わりも失わないようにしたい。

 

勉強はもちろんするけど、この夏は映画観賞や読書にもたくさん取り組んで、自分の中の心を豊かにしよう。いろんな人の考えに触れて、自分の中に取り入れていきたい。そして語彙力も豊かにする。上手に説明できるように、話せるようになりたい。