寄り道の世界線調整

学びには時間と金がかかる

研究計画書と優先順位

ようやく、院試勉強に本腰を入れて取り組めるようになった。環境が整った、時間を院試勉強に使えるようになった、気持ちも整ったなど色々あるのだけど。

3か月ぶりに研究計画書を開いて、(開くまでが重労働である)それなりの形に進めることができたと思う。書面に起こしてもごちゃごちゃしていたものが、だいぶ読みやすくなったし、方針も固まってきたと思う。一番の懸念点として、どう考えても修士2年で終わらないということがある。研究だけ、であれば終わるような気もするけど、臨床訓練や実習も合わせると到底無理だろうというボリューム。データ取るだけでも数か月かかりそうだし。データだけとって、量的研究を修士で、質的研究は将来の博士論文で活用する、みたいなことって可能なのかな。

あと、万が一結婚して姓が変わった時、旧姓のままで臨床や研究科活動が継続できるのか知りたい。今の名字が珍しいから、論文とかは旧姓のままで発表したいなと思ってるんだけど。

誰か指導してくれる人が見つかれば、院に入る前から準備とか進めたいんだけど、どうなんだろうか。今通ってる通信制大学は卒論指導が一切ないから、悲しい。

 

優先順位の見極めだけは、間違えないようにしよう。最優先事項は大学院試。院試に合格すること。

まとまった時間が確保できる時期は限られている。バイトとか副業とか、お金の心配をし始めるとキリないんだけど。節約しつつ、無理せずに過ごしたい。宝くじ当たらないかな。

最後のスクーリング

スクーリングが一通り終わった。

かなり強烈な先生で、大学から配布されている資料にはほとんど目もくれず、持論を展開しまくっていた。

臨床ノートの話があったので、早速作成してみよう。疑問点や、心に響いた内容を書き留めておければ。

 

オンライン上とはいえ、他の学生(初対面)の人と事例検討できたのはいい経験だった。年齢も性別も背景も違う人が集まっているんだろうなと改めて思う。みなそれぞれなにかを抱えていて、その葛藤の中で心理学という学問と出会ったのかなと、3日間授業を共にしただけだけど、そんな風に思った。欲を言えば対面で、打ち上げで飲み会とかしたかった。授業の限られた時間内でしか話せない(そして課題に追われているので、個人的な雑談などはほとんどできない)のが残念だった。でも楽しかったなぁ。

デジタルデバイス苦手なのに、頑張ってくらいついている方が印象的だった。謙虚な姿勢で学ばれていて、そんな姿からこちらが学ぶことが多くあったように思う。

 

自分の身を守れる自信がないから、弱気になっちゃう、怖いと思ってしまうのかなと思った。なにか武道を習おうかしら、とふと思いいたったのは授業後お風呂に入りながら。

色んな人と対面することもあるだろう。いざとなったら、自分の身を守れたり、最悪反撃できるという身体の状態であれば、自分に自信が出るのではないだろうか。という話を恋人にしたら「筋トレする人とかって、弱い自分を強くしたいとか誰かを守りたいって動機がある人もいるよね」「筋肉もりもりの人って優しい人が多かったりするじゃん?」と言われ、なるほどと腑に落ちた。身体を鍛えるということは、そんな側面もあるのか。この考えなら、ただ筋トレするより、目的意識が持てていいかも。

 

ネット上で書けるのはこれくらい。考えさせられることが多かったスクーリングだった。

9月の目標とかあれこれ

健康診断を受けた。通信制大学だと、自費で受けることになる。保険も特に効かないので、全額実費って感じなのかな。1万円弱。高いよー。実習先に結果を通知しないといけないので仕方ないね。

 

QKと勉強しよう、のアーカイブ動画に助けられている。約1時間集中したいときに丁度いい。ゲーム実況を横で流しながら勉強しちゃいかん。分かってるけど、分かってたけど…

 

大学の授業がようやく落ち着きそうなので、院試勉強へシフト。冬受験まで気づいたらあと半年切ってるじゃんね。とりあえず、すべての範囲を確認して、どうやって進めるか、計画立てなければ。とにかく範囲が膨大すぎる。毎日少しずつ進めないと、一生終わんないよこれ。ノートじゃなくてPCでまとめ作業をすることにした。ノートの量増えすぎて、運搬だけでも不便。検索もできないし。

 

2021年9月の目標

<心理学>

11月までに、全範囲の単語まとめを終わらせる。

毎晩、その日にやった単語の説明ができるか口頭で確認

志望校のシラバス確認、学部の授業で使われてる教科書を手に入れる

 

<英語>

・単語

9月末までに、院単丸暗記完了

 

・長文

ヒルガードとkals本、予備校問題から1日1文は読む

5分でもいいので教科書を開く

 

和文英訳

9月末までに紫本を1周

 

・リスニング

TEDなどを利用して、暇な時間に英語のプレゼンなどを聞く

(リスニング力を上げるために使えるおすすめのツールやYoutubeあったら教えてください…!楽しく聞ける英語がいいな)

 

<統計>

「よくわかる心理統計」を1周

語句説明に必要な統計単語をピックアップ

 

<研究計画書>

第3版を9月中に添削提出

1000文字版、2000文字版を作成

介入実験じゃなくて、質的研究・量的研究バージョンも考えてみる?

実験まで面倒見てくれそうな大学院はどうやら少なそう…というか、今の研究計画、2年で終わるボリュームに思えない

 

学部の卒論の要綱も必要かもしれない、かなり昔の、しかも心理学と関係ない内容を思い出すのも大変すぎる

 

<研究室訪問/大学院調べ>

前期試験終わって、コンタクトとってよさそうな大学院からアプローチする

 

 

少しずつ練習を

全身のマッサージを一通り習った。2日連続の授業日の後には、必ず筋肉痛がやってくる。

起きた瞬間の「あぁきたな」という感じ。頭がパンパンになる。

授業の後、夜眠れなくなるのは、交感神経がいつも以上に優位になっていることと、体内を老廃物がすごい勢いで循環しているからなのではないかと言われた。マッサージの練習をした日は、夜お風呂には浸からないようにしよう。シャワーだけでさっと済ませる。

あとは、水をとにかくたくさん飲むこと。飲んで排出しまくって、体内環境をリセットさせる。ものすごくたくさん水を飲んで排出させていると、「デトックスしてるわ~~」という気持ちなった。

 

授業の翌日、家で練習をしたけど、紙を見ながらであればきちんと覚えられていたので、よかったと一安心。

練習は裏切らない、とにかく練習した分だけうまくなる、と言われたのでせっせと練習しようと思う。

 

私の手の形がどうやらマッサージとかトリートメントに向いているようで、「○○(私)さんにやってもらう人はきっと気持ちいいと思うよ、手の形がマッサージ向きだから」と言ってもらえて嬉しい。手の形なんて、自分の努力でどうこうなる話ではないのだけど。もっと練習して気持ちいいマッサージが提供できるようになりたいな、とプラスに考えることはできる。

 

マッサージのモデルとして施術を受けていると、なんだか自分が大切にされているような気持になってくる。体型とかスタイルの良しあしでジャッジされる日常とは関係なく、きちんと「わたし」の身体を大切に扱ってくれている感じ。これは、メンタルの維持にめちゃくちゃいいじゃないかと思う。

「あなたが大切なんですよ~~~」って伝わるようなマッサージができるようになりないな。

スクーリングについてごにょごにょ

一番危惧していた重い単位のスクーリングが終わった。例の科目。半分以上はオンデマンド形式でもよかったんじゃないと思うレベルの内容。教科書丸読みはつまんないよ。検査を体験できるのはよかったけど。

このご時世なので試験もオンライン。1問を1分より短いペースで回答しないといけない形式なので、なかなかハードルが高い。しかも1問につき200文字~300文字くらい読まないといけない。前提として、授業中に扱った内容の理解は十分できていることが求められ、授業より細かい部分まで聞かれる感じ。すぐ調べられるように教科書に付箋を付けておいて、あとは検査内容をまとめておいたノートが役に立った。

私はPC上の作業にある程度慣れてるからいいけど、PC慣れてない人とか、文章読むのがゆっくりな人には酷な形式だと思う。自分は読むのも書くのも早い方だと思ってるし、頭の処理速度もある程度のスピードは出せると思う。(まぁ、現役の時と比べたら老化は感じるけど…)でも、老若男女色んな背景を持つ人が受講しているテスト、しかも必修でこの形式で出されちゃうとたまったもんじゃない人もいると思うなあ。ペーパーテストができたら、それが一番平等だと思う。デジタルデバイスへの順応具合で、テストの結果が変わってしまう今の形式はちょっと不平等じゃないかな。とはいえ、先生側も今の形式が苦肉の策なんだろうけど。

いくら授業とはいえ、あの内容に対して平日丸3日拘束がなぁ。受講する学生にとってかなりハードルが高いことを分かってるのかな。それくらいの日程は確保して当然でしょ、っていう学校と先生側の驕りを感じてしまうのは、自分が捻くれてるだけ?スクーリングの日と第一志望の受験日が被って1年進学が遅くなった自分としてはかなりシビアに見ちゃうよ?

 

あとは、別の授業だけど、昔の授業を録画した動画をただ流すだけの授業ってどうなのって思う。去年は仕方ないよ、急きょオンライン授業になったんだもん。でも、もう1年半もオンライン授業やってきてさ、教室の授業を録画したものをそのまま垂れ流すのってどうなのって思う。音はとても聞き取りずらいし、画面も見にくい。オンライン用に撮りなおしてくれてもよくない?対面授業なら、先生の人件費かかってるだろうけど、オンラインで過去の録画流すだけなら先生の人件費かかってないでしょ?同じスクーリング代払ってるんだから、オンライン用に撮りなおしたやつ流してくれてもよくない?

 

という愚痴でした。スクーリングに対しては本当に愚痴しか出てこない。いい面ももちろんあるし、学びになる点ももちろんあるんだけど、授業内容につては言及できないのでこれくらいで。

院に行って、心理検査の手順とか解釈とか全部学ぶのめっちゃ大変そう。そもそも心理検査の種類多すぎない?1つをマスターするだけでもものすごく大変そうなのに、いったい何種類勉強しないといけないんだ…勉強だけじゃなくて、実際にdoできるようにならないと意味ないわけだし。あぁ。あぁ~先が思いやられる。楽しみだけど。早く院進したい気持ちと、院の2年の生活に耐えられるのかビビり散らかしてる気持ち。

 

あと、先日のニュースがしんどすぎた。ちょっと言葉も出ない。自分が実習行くことで、実習先に万が一迷惑をかけてしまうかもしれない、と思うと、延期を打診してもいいのかもしれないなぁ。

心理検査とか大学院の話あれこれ

心理検査の勉強をしている。昨日は人格検査を少しやった。例えば矢田部ギルフォード人格検査を見ていると、120個の質問だけで、パーソナリティの傾向が分かるという。たった数十分、与えられた質問に答えるだけで、わたしのパーソナリティについて分かった気になるなよ!って思う。その一方で、心理師として目の前のClに対して人格検査を行えば、その人のパーソナリティを理解するうえで一助となるのだろう、ということは容易に想像がつく。

この時に芽生えた、「たった数十分の検査で、私のことを理解した気になるなよ!!そんな単純な人間じゃないぞ私は」という気持ちは、大切にしておきたい。きっと、同じように思うClもいるだろう。

 

スクーリングが始まるのが楽しみ。試験に何としても合格しないといけない、ってプレッシャーはあるけど。予習がまだ半分くらいしか終わってないので、今日明日でなんとかクリアさせたい。

スクーリングと別の学校の授業がバッティングしちゃったので、どうにか補講を入れないとだ。課金。くぅ~~~

やはり、同時に複数の勉強を並行してやるのがしんどい。脳内をブロックみたいに分割できればいいんだけど。ハーマイオニーのタイムターナー欲しい定期。

 

研究室訪問のメールも書いてるけど、難しい~~~書きたいこと、聞きたいこと全部書いたら長文になってしまうし、でもめちゃ忙しい教員に長文メールをいきなり送り付けるのもなぁと思ったり。結論を最初に書いて、補足を後ろに書く、みたいに書くことは大前提として、どれくらいの文字数であれば許容されるのかな…

直接キャンパスを訪問して、対面で話を聞きたいんだけど、コロナのせいで難しそうになりそうだし~あ~~まじコロナ。おこ。

 

先日とある大学教員が話していたことが印象的だった。「公認心理師制度ができて、大学院に来る目的が「資格、資格」となっている学生が増えた」「自分のやってる研究について全く知らない学生がアポイントを取ってきたりする」「博士まで進学して研究もしてほしい」「現行の制度での限界を感じる」

なんだろう、臨床と研究の両軸で2年間を過ごして、大量に詰め込むのが難しいんだろうなぁ。修士2年で臨床と研究の実践基礎、博士3年で臨床と研究の実践と応用みたいなカリキュラムの方が、研究をメインとする人たちにとっては良いんじゃないかなとぼんやり考えたり。自分としても、研究を主軸に置きたいと思いつつ、実際大学院に入学したら、実習と目の前の授業でキャパオーバーしちゃうんだろうなぁ。わざと留年して研究する選択肢もあるのかもだけど、年齢とお金…うっ、お金が無限にあれば、全然留年とか進学して研究もやりたいけど、現実問題難しいなぁ。あと子ども欲しいし。一旦絶対ブランクが生じちゃうよねーーー

こういう将来の話とか、大学院での生活の話とかをしたいんだけど、いかんせん知り合いが居なさ過ぎて想像することしかできない。本当に知りたいことって、ネットに書いてないよね。

最近読んだ本(2021.8)

これから最近読んだ本について記録がてら、このブログにまとめておきたいと思います。8月は割と読書できてるのがうれしい。

 

「精神科ER救急救命室」 備瀬哲弘(精神科医

 

 都立府中病院の精神科で勤務していた時の、精神科医によるエッセイ。

 ERとはEmargency roomの略語で、日本語で「救急室」「救急外来」を意味する。救急車で搬送されたり、警察が「精神科に連れて行った方がいいな」と判断された人たちが来て、診察を行うところ。24時間体制で稼働しているため、深夜に症状が出たり問題が起きたりした患者さんが運ばれてくる。救急搬送され、診察と入院で一晩を過ごした後は、翌日他の病院に転院させるシステムとなっているらしい。(精神科ERがある病院は少ないから、すべての患者を受け入れていたらすぐにベッドが埋まってしまう。そのため、都内の病院でローテーションで受け入れ先を決めていく)

 精神科ERがどのような仕組みになっているのか、その中での精神科医としての葛藤などが描かれている。症例も沢山出てくるので勉強になる。難しい言葉はあまり使われておらず(たまに専門用語は出てくるが、ちゃんと注釈が入っているので読みやすい)、そこまで構えなくても読めるのがいい。

 

セックスレスキュー」 大橋希 

 

 性的な問題を抱える人に対する心理療法などについて書いてあるのかなと思って手に取ったら、全然違って驚いた。セックスレスで苦しんでいる女性に対し、話を聞いて、実際に性的な相手を「奉仕隊」として提供する人の話だった。もちろん臨床心理士でも、公認心理師でもない人を取材した書籍。

 心理職としての多重関係とか倫理観を先に学んでいる者としては、頭がクラクラしてくる内容だった。けど、確かにこの方法で救われている人もいるんだなと思うと「心理療法とは何だろう」「私は何ができる臨床心理士になりたいのだろう」と考えさせられた。

 また、そのカウンセリング室に駆け込んでくるクライエントは、うつ状態で服薬している人や心療内科に通院している人も多いと書いてあった。そして普通の心療内科・精神科や臨床心理士とのカウンセリングでは「セックスレス」について相談しにくいということが書かれていた。「夫婦のコミュニケーション不足」といったぼんやりとした表現でしか話せず、結局心療内科やカウンセリングに通っても根本的なセックスレスの解決にはたどり着けない、など。勇気を出してセックスレスであることを相談しても、「夫婦間のことには介入できません」などと言われたこともあると、書いてあった。

 セックスレスで苦しくて苦しくて、そのような場所(性の相手を紹介してもらえる場所)を訪れる人の気持ちを知るためには、読んでみてもいい書籍だと思った。セックスレスで離婚する夫婦も多いよね、表面では「性格の不一致」みたいに表現されるんだろうけど。特に家族療法とかやってたら、セックスレスについても勉強しておく必要がありそう。

 

代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳」 大野和基 

 代理出産が進んでいるアメリカで、実際に代理出産した夫婦、代理母代理出産で生まれた子どもに対して取材した結果が書かれている。

 代理出産とは、何らかの事情で出産できないカップルが、第三者に依頼して子どもを産んでもらうことを指す言葉である。「人工授精型」と「体外受精型」が存在する。「人工授精型」とは、依頼者の夫の精子代理母の子宮に注入する方法であり、「体外受精型」とは、依頼者夫婦の精子卵子体外受精させ、受精卵を代理母の子宮に注入する方法である。

 この本の良かった点は、代理母に対する身体的リスクや精神状況についてたくさん書かれている点だと思う。代理出産を依頼する夫婦側の考えや気持ちも書いてあるが、それ以上に、代理母に対して圧し掛かる心身的負担は想像以上であることを教えてくれる。結局、経済的に弱い人が報酬目当てで代理母を引き受けることが多い。しかし、他人の遺伝子が入っているとはいえ、自分のお腹の中で育てていれば、もちろん愛情が湧いてくることは想像に難くない。「他人の子どもだ」と思いながら、お腹の中で子供を育てる代理母の気持ちを考えると苦しくなった。人助けの気持ちで引き受けたとしても、想像以上に心身に負担がかかり、最悪の場合、代理母が死に至ってしまうこともある。妊娠はそれくらいリスクのある行為である。

 仮に、自分が出産できない身体になったとして、代理出産を依頼すること考えているカップルがいるのだとしたら、一度は読んでおくべき本だと思う。倫理的な問題は考え始めたらキリがない。子どもが欲しい気持ちも分かる。分かるけど、代理母にこれだけの代償を払わせてでも行うべき行為なのかは疑問に思う。知識がない、知らなかったじゃ済まされない問題だと思う。

 依頼者と代理母をマッチングさせる代理業者の悪徳さ(もちろん誠心誠意行っている業者もいるとは思うのだけど)なども書かれている。トラブルも多い。代理母がロボットのように扱われているところを読むと、ものすごく苦い気持ちになった。世の中の縮図かもしれないが、この問題には向き合う必要があると思う。

「認定遺伝カウンセラー」の仕事にも興味があるので、この手の話はたくさん読んで学んでいきたい。

 

「怖くない痛くないつらくない無痛分娩」 林聡(産婦人科専門医)・柏木邦友(麻酔科専門医)

 

 無痛分娩とはなんぞや?名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない…といった疑問に対して、丁寧に書かれている本。無痛分娩について全く知らないけど、勉強したい!という人にとってちょうどいい本だと思う。

 無痛分娩の仕組み、麻酔の効果、当日の流れ、副作用やリスク、和痛分娩(痛みを和らげる分娩)や普通分娩(昔からある分娩法)との違いから、病院の選び方や費用など具体的なことまで書かれている。

 普通分娩か無痛分娩、どちらを選んだらいいんだろう?と悩んでいるカップルは、この本を読むことで、検討するための知識を得ることができると思う。一般人向けにやさしい言葉で書かれているのでおすすめ。

 自分が妊娠出産したことがない、というのももちろんあるけど、本当に周産期についての知識がないなと思う。性教育があまりに遅れている日本で、無痛分娩について教えてくれ!というのは少々先急ぎすぎだとは思うけど、妊娠出産の過程についてはもっと詳しく教えてくれてもいいよね。中高生が出産することだってあるんだしさ。

 

 ちなみに、無痛分娩を行った人の方が産後うつになる可能性が低いのではないか、という研究結果が出ているということも書かれていた。(原論文はまだ読んでないのでどの程度の信憑性があるのかが分からないが)ここについては後でちょっと調べてみたい。

 

長くなりましたが、以上です。これから定期的に更新できたらいいな。